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私たちの口腔内には、100種類を超える細菌が生息しています。代表的なのがミュータンスレンサ球菌のような虫歯菌やジンジバリスのような歯周病菌です。これらがプラークなどで増殖することで虫歯や歯周病を引き起こします。
その仕組みについては、別の記事でも説明していますのでご存知のことと思います。実は、口腔内に存在する微生物というのは、虫歯菌や歯周病菌だけではないのです。口腔内にはカンジダと呼ばれる一種のカビも存在しています。ここでは口腔内に存在するカンジダというカビと、歯周病との関連について説明します。
口腔内に発生するカビ
カビというと、台所のシンクやお風呂場などに生えるものを想像されるかと思います。ですから、口腔内にカビが生えると聞くと、驚かれる方もいらっしゃるかと思います。
また、巷ではカビの薬で歯周病を治療するといった話も挙がっており、カビの薬と歯周病との関連についても関心がある方もいらっしゃることでしょう。ちなみに、口腔内に生えるカビというのは、カンジダと呼ばれる真菌で、おそらくほとんどの人の口腔内に存在しています。
このカンジダが増殖すると、お口の中の粘膜に白いツブツブとして現れます。それから舌の上にもこのカンジダは多数生息しています。
カンジダを治療する薬
カンジダは真菌と呼ばれる微生物ですので、ジスロマックのような抗菌薬は基本的に効果がありません。ですので、抗真菌薬と呼ばれるアムホテリシンやミコナゾールなどを用いて治療を進めていきます。
カンジダの治療薬は歯周病には効果なし
歯周病とカビに直接的な関連はない
実際のところ、歯周病とカビとの間には何らかの関連性があるかが気になるかと思います。カンジダの薬によって歯周病が治らないにしても、どちらも口腔内で生息する病原菌ですので関連がありそうに思えます。実は、歯周病とカビとの間には、直接的な関連はありません。
そもそも細菌と真菌という違いがありますので、治療に用いる薬剤も異なります。また、カンジダのような真菌は、目に見える形で口腔内に存在するだけでなく、歯ブラシやガーゼで清掃することで容易に除去することができます。
一方、歯周病菌というのは肉眼では見ることができません。しかもその多くは、歯周ポケットの中で生息しているため、除去することも難しいです。
ですから歯科では、SRPという方法で歯石をガリガリと削り落とし、歯周病菌が生息しにくい環境を作るよう治療を行っているのです。
歯周病とカビの間接的な関連
歯周病とカビには直接的な関係はありませんが、間接的な関係はあると言えるでしょう。というのも、口腔内にカンジダのような真菌が増殖しているということは、口腔内の衛生状態が非常に悪くなっていると言えるからです。
歯周病も口腔内の衛生状態が悪くなることで発症したり、症状が悪化したりするものですので、そういった意味では歯周病とカビには間接的な関連があるといえます。また、歯周病もカンジダも口腔内で増殖することによって、口腔粘膜や歯茎に炎症を引き起こすという共通点があります。
これは口腔内の粘膜組織が細菌や真菌を異物とみなして排除しようとするためです。もしくは細菌が産生する毒素によっても歯茎の炎症が引き起こされる場合もあります。
まとめ
歯周病はカンジダなどのカビの薬では治療することができません。真菌には真菌の薬剤があり、細菌には細菌の薬剤があるためです。ですので、歯周病や口腔カンジダ症の治療を受ける際には、そうした違いを知っておくとより理解が深まることかと思います。さらに詳しいことは主治医にお聞き下さい。

ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
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