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わが子をむし歯にさせたくない

 

小児歯科は、お子様を対象とした歯科診療科目ですが、ただ単にむし歯治療を行うだけではありません。大切なお子様の歯がむし歯にならないよう予防処置を行ったり、噛み合わせの悪化を予防したり、永久歯への正しい生え替わりを促したりと、お子様の歯の成長を支える様々な治療と処置を行います。

 

永久歯が正しく生えそろうように、いつまでも健康な歯でいられるように、その基盤作りのお手伝いをさせていただきます。

 

小児歯科 初診のポイント

 

小児歯科 初診のポイント

 

初めて小児歯科を受診する場合は、お子様も親御様も緊張されることでしょう。初診時に失敗すると、それ以降、お子様が歯医者さんに行くのが嫌になってしまうこともあるため、十分な注意が必要です。具体的には、以下の4つのポイントに注意して、初めての診療を受けましょう。

 

【ポイント1】午前中の受診がおすすめ

小さなお子様は、体力があまりないため、午後になると疲れてしまっています。精神的にも不安定となるため、初めての歯科治療を受ける時間帯として向いていません。小児歯科の初診は、できればお子様が元気で機嫌の良い、午前中に受診するようにしましょう。

 

【ポイント2】子供に嘘をつかない

初めての歯医者さんは、誰にとっても不安なものです。お子様によっては受診を拒否することがあるため、嘘をついて歯医者さんまで連れてくる親御様もいらっしゃいます。けれどもそれはかえって歯医者さん嫌いを助長することになりますので、嘘は控えるようにしてください。

 

【ポイント3】待合室でリラックスさせる

自分の順番が回ってくるまでの待機時間は、とても緊張します。その時に親御様がお子様の緊張を和らげてあげることで、歯科治療にも前向きに取り組めます。

 

【ポイント4】たくさん褒めてあげる

初診ではいきなり歯を削るようなことはしませんが、お子様にとってはストレスを受ける場面も多いかと思います。診療の途中で泣き出してしまうお子様も珍しくありません。ですから、診療中や診療後は、頑張ったお子様をたくさん褒めてあげるようにしてください。それによって自信がついて、また歯科治療を頑張ろうという気持ちになります。

 

むし歯は伝染する

 

「小児のむし歯予防の原点は、母親にある」と言ったら、驚かれるでしょうか。生後10ヶ月~31ヶ月の間に、むし歯菌であるミュータンス菌が母から小児へと感染することで、お子様の口へとむし歯が移ってしまうのです。小さなお子様がいらっしゃる場合は、口移しなどで食べ物を与えないように気をつけてください。

 

問題は、一旦強く感染してしまうと、ブラッシング位ではミュータンス菌を減らすことはできず、”一生ミュータンス菌を抱えて過ごしていかなければならない”というリスクにあります。逆に、上記の期間を無事に過ごす事が出来れば、サングイス菌(むし歯にとっての善玉菌)が定着しやすくなり、むし歯になりにくい口腔となっていくのです。

 

お子様のむし歯予防〜大切な歯磨きのしつけ〜

 

食後の歯磨きは、歯の病気の原因となるプラーク(細菌の塊)を取り除き、お口の健康を守る大切な習慣です。お子様の発達に合わせて歯磨きのしつけをしてください。

 

年齢別の歯磨きのしつけのポイント

1歳 歯ブラシを持たせて慣れさせましょう。楽しい時間になるように心がければ、お子様は徐々に歯みがきに慣れてきます。
2歳 自分で磨こうとします。お子様と一緒に磨いて、お子様に真似をさせると歯磨きが習慣になります。日々の積み重ねが大切です。
3歳~5歳 乳歯が生えそろう時期です。自分で歯を磨くようにしますが、お子様だけの歯磨きでは不十分です。必ずチェック磨きをして、磨き残しがないように注意しましょう。
6歳以上 永久歯が生えてきます。お子様の「自分で磨く」気持ちを大切にしましょう。仕上げのチェック磨きは最初の永久歯(六歳臼歯)を中心にしてください。

仕上げのチェック磨きを忘れずに!

子どもがきちんと歯磨きができるようになるのは、お子様がかなり成長してからです。それまでは、お母さんが必ずチェック磨きをしてあげましょう。

 

歯と歯のすき間、歯の裏側、奥歯の磨きにくいところなどは、特にていねいにチェックして磨いてあげましょう。毎日のチェック磨き(仕上げ磨き)がお子様の歯を守ります。加えて、親子の大切なコミュニケーションの時間にもなります。

 

むし歯は乳歯が大好き

小児歯科

乳歯は大人の歯(永久歯)より小さく柔らかいものです。さらに子どもはおやつなどで糖分を口にする機会が多く、自分で上手に歯磨きができないことがあり、たいへんむし歯にかかりやすいのです。

 

加えて乳歯のむし歯は進行がとても速く、むし歯にかかっても自覚症状が出にくく、痛みを感じたときには歯髄炎にまで進んでいることもあります。また、上の前歯や奥歯は特にむし歯になりやすいので、家族の方が注意して見てあげることが必要です。

 

子供のむし歯の予防処置

 

歯を良く磨くこと(当たり前ですね)

子どもの歯に適した磨き方を1人ひとりの歯の生え方に合わせて指導しています。磨き残しがないように!がんばろう!

 

フッ素入りの歯磨き剤を使うこと、そして”うがい”を軽く2,3回。これが重要なポイントです!

最近の研究では、歯磨きの後で、あまり『うがい』をしない子供の方がむし歯の発生が少ないと言う研究も発表されました。歯科医院で塗布されているフッ素は歯磨き剤のそれより9倍程度の濃度が有りますので、6ヶ月に一度くらいは、歯科医院で塗布を受けるのも効果的でしょう。

 

シーラント

奥歯の溝をレジン(プラスチック)という素材で埋めてむし歯を防ぐ方法です。時間が経つと剥がれてしまうので、定期検診で溝を埋め直しておく必要があります。特に生えて間もない六歳臼歯はむし歯になりやすいので、シーラントは非常に効果があります。

 

キシリトール

キシリトールは天然の甘味料です。主な原産地はテレビCMでもお馴染みのフィンランド等の北欧で、私たちの身近なところではイチゴなどにも含まれていますし、私たち自身も自分達の肝臓で一日に15グラム程度のキシリトールを作っています。

 

キシリトールはWHO(世界保健機構)から安全性が認められている安全な甘味料です。砂糖と同程度の甘味を持っていながら、カロリーは40%も低いのです。キシリトールによる予防方法で一番効果的なものは、食後にキシリトールを摂取する方法です。それを習慣化して、継続的に行うのが最大のポイントです。たまには忘れることがあっても良いので、長期間、継続的にガムやタブレットで食後にキシリトールを摂取することです。

 

継続することにより、むし歯予防につながります。また国の政策としてフィンランドでは、学校での食後にキシリトール入りのガムやタブレットが配布され、徹底したむし歯予防を行っています。食後にキシリトールを摂取する習慣があるフィンランドでは、15年間に実に約80%ものむし歯を減らすことに成功しましたそうです。この効果を試さない手はありませんね。

 

赤ちゃんの歯磨き指導方法

 

赤ちゃんの歯磨き指導方法

 

赤ちゃんの歯磨きは、初めての歯が生えてきたら始めるのが良いです。柔らかい歯ブラシを使用して、歯と歯茎を優しくマッサージするように磨きましょう。歯磨き粉は使用しなくても大丈夫ですが、使う場合はフッ化物濃度が比較的低い、赤ちゃん用の歯磨き粉を選んでください。歯ブラシを使うのが難しい場合は、清潔なガーゼを指に巻きつけて、歯と歯茎を拭く方法もあります。

 

赤ちゃんが歯磨きを嫌がることがありますが、楽しい時間に変えることが大切です。例えば、歌を歌いながらやる、歯ブラシをおもちゃとして使うなど、楽しいアクティビティを取り入れましょう。また、親が見本となって歯磨きの大切さを教えることも重要です。子どもが真似を好む年齢なので、親が楽しそうに歯磨きをしている姿を見せることで、子どもも自然と興味を持ちます

 

定期的に歯科医院を訪れることも忘れずにしましょう。とくに初めての歯が生えた後には、歯科医の診察を受けることをお勧めします。歯科医は、赤ちゃんの口腔内の健康状態をチェックし、適切なアドバイスを提供してくれます。赤ちゃんの歯磨きは、健康な歯と歯茎を保つための第一歩です。正しい方法でコツコツと続けることが大切です。

 

子供のむし歯予防と歯磨き剤

 

子供の歯は、大人の歯よりもむし歯になりやすいです。それは子供の歯のエナメル質が未成熟だからです。酸による刺激で溶けやすい状態を改善するためには、フッ素が何より有効といえます。フッ素入り歯磨き剤を毎日の口腔ケアで使用することで歯の成熟度が上がり、むし歯菌に負けない強い歯を作れます。

 

歯磨き剤に含まれるフッ素濃度は、歯が生えてから5歳までは900~1000ppmF、6歳以降は1400~1500ppmFの製品を使用すると、歯の再石灰化作用が促進されて、むし歯を効率良く予防できるようになります。市販されているフッ化物配合歯磨き剤は、安全が保証されている製品ではありますが、小さなお子様が飲み込むと体に悪影響が及ぶ場合があるため、その点はご注意ください。

 

【参考】4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法

 

フッ素塗布の効果と頻度

 

歯科医院で受けることができるフッ素塗布では、9000ppmFのフッ化物ジェルを使用できます。市販の歯磨き剤の約6倍の濃度のフッ化物を歯に作用させることができるため、その分だけ歯を強くする効果も高くなっています。フッ素濃度が高いことから、歯科医師や歯科衛生士といった専門家でなければ、取り扱うことができません。そのためフッ素塗布は、原則として歯科医院でなければ受けることができないのです。

 

フッ素塗布を受ける頻度としては、3~4ヵ月に1回程度が適当です。再石灰化作用の促進と歯をフルオロアパタイトという酸への抵抗力が強い構造に作り変える作用も高いことから、毎日のように利用する必要はないのです。フッ化物配合歯磨き剤と併用することで、より高いむし歯予防効果が期待できます。

 

歯が生える順番と歯磨きのコツ

 

歯が生える順番と歯磨きのコツ

 

子供の歯は、一般的に生後8ヶ月頃から生え始めます。最初に下の前歯(乳中切歯)が生え、次に上の前歯が続きます。その後、両側の歯(乳側切歯)が生えてきます。1歳頃には、前歯8本が生え揃うことが多いです。1歳半から2歳頃には、第一乳臼歯(奥歯)が生え、2歳半頃には乳犬歯が生えます。最後に第二乳臼歯が生えることで、3歳頃には20本の乳歯が揃います。

 

歯磨きのコツについては、まず赤ちゃんが小さいうちは、柔らかい歯ブラシで優しく磨くことが大切です。歯磨きを習慣づけるためには、日常的に決まった時間に行うことが重要です。例えば、朝食後と就寝前に歯磨きの時間を設けると良いでしょう。また、歯磨きを楽しむ工夫も大切です。子ども用のカラフルな歯ブラシや、好きなキャラクターが描かれた歯磨き粉を使うことで、子どもの興味を引きつけることができます

 

歯磨きの際には、歌を歌ったり、ストーリーを話したりして、楽しい時間を作り出しましょう。また、親自身が歯磨きを楽しむ姿勢を見せることで、子どもの模範となり、自然と歯磨きに対する良い印象を植え付けることができます。子どもの歯が生えるこの大切な時期に、正しい歯磨きの方法と習慣を身につけさせることで、一生涯の口腔健康の基礎を築きましょう。

 

子供の口臭対策方法

 

子供の口臭は様々な原因によって引き起こされるため、適切な対策を取ることが重要です。まず基本となるのは、日々の適切な口腔ケアです。子供の歯磨きは、毎食後を心がけ、歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシを使って、食べかすやプラークの除去を徹底しましょう。

 

また、舌の表面も清潔に保つことが重要です。舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌の表面の白い膜は、口臭の原因となることがあるため、柔らかい舌ブラシや歯ブラシで優しく掃除することをお勧めします。

 

水分摂取を促進することも口臭対策には有効です。唾液は口の中を洗浄し、細菌の増殖を抑制する役割があるため、子供が十分な水分を摂取していることを確認しましょう。特に、運動後や暑い日は水分補給を心がけることが大切です。食生活の見直しも口臭対策には欠かせません。バランスの良い食事は全身の健康はもちろん、口腔環境にも良い影響を与えます。特に、繊維質の多い野菜や果物を積極的に取り入れることで、唾液の分泌を促し、自然と口の中をきれいに保つことができます。子供の口臭対策は、日々の小さな努力が大きな差を生むことを忘れずに、親子で協力して取り組みましょう。

 

乳歯のはずれるタイミング

 

乳歯は、生後8ヵ月くらいから生え始めて、3歳くらいまでには生えそろいます。それから最初の永久歯が生えてくる6歳くらいまでは、乳歯列期が継続するのです。乳歯は全部で20本あり、歯種によって抜け落ちる時期が異なる点に注意が必要です。

 

順番としては、下の前歯が5~6歳で抜けて、上の前歯が続いていきます。その後は後ろの歯が抜け落ちていく流れとなりますが、必ずしも順番通りに進むわけではありませんので、過敏になる必要はありません。ただし、永久歯がなかなか生えてこないなどの異常が見られる場合は、歯医者さんに相談しましょう。

 

乳歯の抜けるタイミングが遅れると、永久歯の生え方に悪影響が及びます。逆に、乳歯が抜けるタイミングが早い場合も永久歯が生えてくるスペースが失われるなどのトラブルを招くため、歯医者さんによるチェックを受けておいた方が良いです。

 

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