【急患対応】お急ぎの方は048-934-9804まで!
親知らずは少し特殊な歯で、一生生えずに歯茎の中に埋没しているというケースも珍しくはありません。これを埋伏歯といいます。そうした歯茎に埋没した状態の親知らずの抜歯は、普通に生えている親知らずよりも治療が難しくなります。そこで全身麻酔や静脈麻酔などが活用されるのです。
ここでは、埋没した親知らずの抜歯で全身麻酔と静脈麻酔どちらを選択するのがベストかについて詳しく解説します。
全身麻酔と静脈麻酔の違い
親知らずの抜歯で行われる全身麻酔と静脈麻酔では、決定的な違いがあります。それは意識が完全になくなるかどうかの違いです。全身麻酔では患者さんの意識は完全になくなり、呼吸も停止します。ですから、人工呼吸器を装着して親知らずの抜歯処置が進められることになります。
一方、静脈麻酔の場合は患者さんの意識は完全に失われず、半分眠ったような状態で親知らずの抜歯処置が進められます。
そのため呼吸は止まらず、人工呼吸器を使う必要もありません。
一般的にはどちらの麻酔が使われているか
埋没した親知らずの抜歯では、一般的に静脈内鎮静法と呼ばれる静脈麻酔が選択されています。静脈麻酔であれば大きな手術室を使用せず、大学病院の外来で行うことも可能です。それが全身麻酔ともなると、大学病院の大きな手術室を使い、複数人の口腔外科医や歯科麻酔科医などが手術に当たることになります。
ですから親知らずの埋没抜歯の難症例でない限り、そう簡単に全身麻酔を選択することはないといえるのです。
患者自身が選択することは可能か
親知らずの抜歯とはいえ、埋没していると処置自体がとても大掛かりになります。歯茎を大きく切開したり、必要に応じて顎の骨に穴を開けたりすることもあるからです。それだけに、患者さん自身は静脈麻酔ではなく、完全に意識がなくなる全身麻酔を希望することもあるでしょう。
実際、臨床の現場では埋没した親知らずの抜歯で、全身麻酔を強く希望される方がいらっしゃいます。歯科医としては、そうした患者さんの希望をできる限りとりいれようと努力します。ですから、患者さん自身が親知らずの埋没抜歯を全身麻酔で受けるか、あるいは静脈麻酔で受けるかを選択することは可能といえます。ただし、患者さんに特定の全身疾患がある場合などは、全身麻酔ができないことがあります。
その点は、歯科医師と患者さんとで話し合いながら決めていくしかありません。
埋没していない親知らずでも全身麻酔をかけることがある
さて、ここまで埋没した親知らずの抜歯について主に言及してきましたが、実は埋没していない親知らずの抜歯でも、全身麻酔が適用されることがあります。それは大学病院の外来では簡単には抜けず、患者さん自身に強い歯科治療恐怖症や精神疾患などがあるケースです。そうしたケースでは、手術室で全身麻酔をかけ、落ち着いた状態で親知らずを抜くということもあり得ます。
ですから、埋没している・していないに関わらず、全身麻酔が選択されることもあるということも知っておいてください。
全身麻酔は楽だがリスクも高い
このように、埋没した親知らずの抜歯では、全身麻酔や静脈麻酔が施されますが、どちらが優れた鎮静法であるかは一概にはいえません。
患者さんからすると、気づいたら全てが終わっている全身麻酔が最も優れた鎮静法のように思えるかもしれませんが、その分リスクも大きいということを知っておきましょう。なぜなら全身麻酔では、呼吸という生物にとって何よりも重要な機能が停止するからです。それを補うために人工呼吸器を装着し、呼吸を機械でもって維持しているのが全身麻酔の状態なのです。
それだけに、手術中に何らかのトラブルが重なって医療事故が発生する可能性はゼロではないのです。
まとめ
埋没した親知らずでは、ケースに応じて全身麻酔と静脈麻酔が使い分けられます。どちらを使うかを患者さん自身が希望することもできますが、一定の条件が揃わなければ全身麻酔を行うことはできません。
いずれにせよ、埋没した親知らずの抜歯では、主治医ときちんと相談した上でどの鎮静法を活用するかを決めていきましょう。

ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前

