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口内炎の中には、血豆みたいな赤い病変が現れるものもあり、初めて見る場合は少し驚くかもしれません。口内炎というと、白っぽい膜で覆われていたり、ほんのり赤く腫れていたりといった症状が多いため、血豆のような症状が出現すると、何か別の病気が潜んでいるのではないかと不安になる方もいらっしゃることでしょう。
ここでは、そんな血豆のような口内炎の原因や治し方について詳しく解説します。
血豆のような口内炎は、そうでない口内炎とどんな違いがあるのか？
血豆のような口内炎は、病変の内部で出血が起こっていることがほとんどです。外から赤く見えるのは、口内炎内の血液が透けて見えているのです。
一方、通常の口内炎では、そうした出血はあまり見られないため、外から見ると白っぽく見えたり、ほんのり赤く見えたりします。つまり、血豆のような口内炎とそうでない口内炎とでは、見た目の色に大きな違いがあるといえます。
その他、血豆のような口内炎とそうでない口内炎とでは、原因や治療法なども異なります。その点については、次の章で詳しく解説します。
血豆のような口内炎の原因は？
血豆のような口内炎は、外傷が原因であることが多いです。具体的には、歯で頬の粘膜や舌などを強く噛んでしまうと、血豆のような口内炎ができることがあります。それから、矯正器具や入れ歯の刺激によっても、血豆のような口内炎ができることがあります。こういった外来刺激が口腔粘膜に加わることによって内出血が生じ、血豆のような口内炎ができるのです。
また、口腔粘膜に真菌やウイルスが感染を起こすことによっても、稀に血豆のような口内炎が生じることがあります。
血豆のような口内炎の治し方とは？
血豆のような口内炎は、原因によって治し方が異なります。口腔粘膜を噛んだり、矯正器具などの機械的刺激が加わったりすることで発生した口内炎は、根本的な原因を取り除くことで自然に治っていきます。
つまり、血豆のような口内炎の原因となっている矯正器具や入れ歯などを、口腔内に害のないよう調整することが重要となってきます。
そうした直接的な原因が取り除かれることによって、血豆みたいな口内炎は自然治癒していきます。真菌やウイルス感染が原因で生じている血豆みたいな口内炎は、病変部に抗菌薬などを作用させる他、口腔内を清潔に保つことでも治癒を促進することができます。
つぶしてしまっても問題はない？
血豆のような口内炎は、つぶすことで治りが早くなると考えている人もいらっしゃいます。確かに、血豆のような口内炎をつぶすことで、血液が詰まったデキモノはなくなりますが、口内炎自体がすぐに治癒するわけではありません。
むしろ、血豆の部分を無理矢理つぶすことで、新たな細菌感染が起こったり、炎症がひどくなったりすることがありますので注意が必要です。そのため、血豆のような口内炎をつぶして治すということは、基本的にしないようにしましょう。
医療機関を受診して、便宜的に血豆をつぶすことはあるかもしれませんが、それは専門家の判断が必要となります。
自分でもできる予防・対策とは？
入れ歯や矯正装置を適合の良い状態に調整する
血豆のような口内炎を予防、もしくは対策するためには、根本的な原因を取り除いておくことが重要です。例えば、口腔内に刺激を加えるような入れ歯や矯正装置は、すぐに主治医に診てもらって、調整することをお勧めします。
入れ歯や矯正の専門家は、そうした調整を念入りに行ってくれますので、装置によって違和感や異物感がある場合は、症状を細かく伝えてみてください。口内炎ができないような適合の良い状態に調整してくれるはずです。
栄養状態に配慮しストレスや疲れをため込まない
口内炎のできやすさというのは、栄養状態や全身の免疫力にも大きく左右されます。これらが安定していると、口腔粘膜が強くなりますので、血豆のような口内炎の予防や対策になるといえます。
まとめ
血豆みたいな口内炎は、外傷のような強い刺激が加わった時にできることが多いです。その他、普通の口内炎と同じように、免疫力が低下した際に発症しやすくなりますので、予防法としては、日頃から食生活に気を遣ったり、睡眠を十分とったりするなどして予防するようこころがけましょう。
医療法人社団ハーツデンタルクリニック 院長(歯科医師、歯学博士)監修
監修者 歯科医師 永橋克史
ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前
ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
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