【急患対応】お急ぎの方は048-934-9804まで!

歯みがき

ツルツルに磨いた後、どのように歯垢はついていくのか

 

ツルツルに磨いた後、どのように歯垢はついていくのか

 

歯磨きをした後のツルツルになった歯は、とても気持ちの良いものですよね。台所のシンクやお風呂の浴槽もそうですが、水垢や湯垢が付いていると、不衛生であるだけでなく、見た目も良くありません。

ましてやデリケートな口腔内ですから、常に清潔に保っておきたいものです。ただ、一生懸命ゴシゴシとブラッシングしても、しばらくすれば再び歯垢が形成されてしまうのはなぜでしょう。

ここではそんな歯垢形成のメカニズムについて詳しく解説します。

 

ツルツルであることが必ずしもベストなわけではない!?

衛生面を考えると、どんなものでもツルツルピカピカに仕上げることが最良であるように思えますが、実は歯に関しては例外と言える面があります。

ですから、とにかく表面が滑沢になるように一生懸命ゴシゴシと磨き続けることがベストではないということをまず知っておいてください。

 

歯は絶えず色々な刺激に晒されている

 

歯は絶えず色々な刺激に晒されている

 

pHの変化による歯へのダメージ

口腔内の環境というのは、常に劇的に変化しています。まず酸性かアルカリ性かを表すpHについてですが、安静時は唾液の作用によって中性付近で安定しています。

 

歯にとって、この環境はとても居心地の良いものです。けれどもひとたび飲食物が口腔内に入ると、pHはあっという間に酸性へと傾いていくのです。エナメル質は酸に対してとても弱い性質を持っていますので、この環境は歯にとって居心地の悪いものとなります。具体的には酸によって歯にダメージが蓄積していきます。

 

硬い食品が歯質に傷をつける

私たちが普段摂取している食品の中には、くるみやピーナッツなど、とても硬いものも含まれます。これらを咀嚼する際には、少なからずエナメル質は傷付いているとお考えください。

エナメル質は、人体で最も硬い組織であることに間違いはないのですが、それでも硬い食品などが接触すると容易に傷がつきます。ただし、傷といっても目で見えるような大きなものではないので、自覚することはありません。

けれども、そうした微細な傷が蓄積することで、歯垢がたまりやすくなったり、虫歯の原因になったりするため注意が必要といえます。

 

歯の表面をコーティングするペリクルという被膜

歯の表面をコーティングするペリクルという被膜

このように、歯は絶えず様々な刺激に晒されているので、表面をコーティングする必要が出てきます。そこで生じるのがペリクルと呼ばれる薄い被膜です。ペリクルは、唾液中の糖タンパク質がエナメル質に吸着されることによって形成される被膜で、歯を外来刺激から守る役割を果たしています。

 

このペリクルは、歯科医院でのPMTC(歯のクリーニング)で完全に除去した後でも、数分以内には再形成が始まりますので、歯を完全なツルツル状態で維持することは困難であり、尚且つそれは適切なことではないといえます。ただし、このペリクルには1点、デメリットがあります。

それは、歯垢形成の足場となってしまうという点です。

 

歯垢はペリクルを足場に形成される

歯垢はペリクルという被膜があることで、形成が容易となります。口腔内に常在している虫歯菌たちは、菌体外多糖と呼ばれる物質を産生して、ペリクルに付着します。そこから歯垢の形成が始まっていくのです。

基本的に、この流れを止めることはできません。もちろん、口腔内が無菌化され、常在菌が一切いない環境を確立することができれば止められますがそれは不可能です。

あるいは歯垢が付着できないほど、歯の表面をツルツルに維持することができれば可能ですが、そうすると今度は歯がむき出しの状態となり、外来刺激の影響を直に受けることとなってしまうのです。

 

磨き後も歯垢は付着するものとして考える

このように、私たちは生命活動を営んでいる以上、歯垢の形成を完全に防ぐことはできません。しっかりとオーラルケアを行っていても、歯垢は必ず歯面に付着するものとして考えてください。

とはいえ、歯垢の蓄積を放置してはいけません。どうせ付着してしまうものなら、いくら磨いても無駄ではないか、と考えるのは間違いです。歯垢は蓄積することで、その病原性が高まっていきます

また、長期間放置すると、今度は歯周病の原因となる歯石へと変化してしまいます。歯垢が歯石に変化すると、もう歯ブラシで取り除くことは不可能となりますので要注意です。

 

1日に1度プラークフリーな状態を作ることが大切

虫歯や歯周病といった口腔疾患を予防するためには、1日に1度プラークフリーな状態を作りましょう。プラークフリーとは、歯の表面にプラークの付着がない状態です。

この状態を1日に1度でも作ることで、虫歯の発生や歯石の形成を防ぎやすくなります。あえて1日に1度と表現したのは、プラークフリーな状態を作る上で、それなりにしっかりとしたブラッシングが必要となるからです。

 

プラークフリーにするための適切なブラッシング方法

プラークフリーにするための適切なブラッシング方法

1歯1歯丁寧に磨く

皆さんは1回の歯磨きをどのくらいの時間で行っていますか?例えば時間のない朝の歯磨きは、1~3分程度で終わらせてしまうという人も、かなりの数いらっしゃいます。

このくらいの時間では、どんなに歯磨きが上手い人でもプラークフリーな状態を作ることは困難です。なぜなら、1歯1歯丁寧に時間をかけて磨くことが求められますので、そもそも1~3分では磨ききることができないからです。

 

10~15分はブラッシングする

私たちの歯は、親知らずも入れると最大で32本生えてきます。これらを1本1本じっくり磨くと10~15分はかかるものです。これを毎食後の歯磨きで行うことは難しいかと思いますので、夕食後や就寝前など、1日のどこかひとつに組み入れることをお勧めします。

 

磨き残しの多い場所を自覚する

人の歯並びというのは千差万別で、磨き残しの多い部位も個々人で異なります。それを自覚する上で最も有効なのが、定期検診で行われる染め出し検査です。

染め出し検査では、具体的にどの部位に磨き残しがあるのかが一目瞭然となるので、非常に有益です。自分自身の磨き残しの多い部位を自覚し、それを普段の歯磨きに生かしましょう。

特に10~15分の歯磨きでは、磨き残しがゼロになるようブラッシングを工夫する必要があります。

 

まとめ

このように、どんな人でも歯磨きをした後、一定時間が経過すれば歯垢が再び形成されますので、常にゼロにするのは不可能と割り切りましょう。その上で、1日1度プラークフリーな状態を作ることを心がけ、虫歯予防や歯周病予防へとつなげていってください。

医療法人社団ハーツデンタルクリニック 院長(歯科医師、歯学博士)監修
永橋克史
監修者 歯科医師 永橋克史
ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前
高田耕司
監修者 歯学博士 高田耕司
日本歯科麻酔学会認定医、歯学博士。麻酔での無痛治療を得意としている。
ハーツデンタルクリニック八千代中央駅前
加瀬武士
監修者 歯学博士 加瀬武士
ハーツデンタルクリニック谷塚駅前の院長。日本大学歯学部歯学科卒業。補綴学を専門分野としている。
ハーツデンタルクリニック谷塚駅前


電話相談

関連記事