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昨今、常時口呼吸をする人が増え、歯並びや姿勢に悪影響を及ぼすことは有名ですが、リウマチやアトピー、潰瘍性大腸炎など身体へもさまざまな悪影響を及ぼす要因になる恐れがあることをご存知ですか?今回はこれらが治ったという例も多々公表されている「あいうべ体操」についてご紹介します。
なぜ口呼吸はダメなの?
人間は本来、平常時に口を閉じ鼻で呼吸します。鼻毛やと口の奥にあるリンパ組織は、外部から侵入した細菌などから身体を守るためのフォルター効果を発揮する大事な器官。口呼吸しているとダイレクトに細菌を体内に摂り込んでしまい、本来のフィルター機能が上手く働かずさまざまな症状のきっかけとなってしまうのです。
病気になりやすくなります
鼻呼吸に比べて身体にさまざまな異物が侵入しやすくなるため、風邪をひきやすい、扁桃腺が腫れて熱を出しやすいというような症状が出やすくなります。また慢性的に扁桃炎を起こすことで扁桃病巣感染症を起こすと、リウマチといったような2次的な病状を発症する要因になるともいわれています。
アレルギーの要因にもなる
口呼吸は免疫異常を起こし易いことから、アレルギーの原因にも繋がります。アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息などの引き金になっている可能性もあります。
交感神経優位が続く
口呼吸は呼吸が浅くなりがちなため常に交感神経優位になります。胃や腸の活動は交感神経には消化を抑制し、睡眠時のようなリラックス時には消化を促します。口呼吸で交感神経ばかり優位に働き、ストレスで潰瘍性大腸炎などを招く要因となってしまいます。
いびきのをかきやすい
口元の筋肉が弱く、さらに口で呼吸していることで、無意識になる睡眠時には余計に舌の力も抜けて喉の方へ落ちてしまいます。口が開き舌が下がるといびきの原因になってしまいます。
精神的な弊害
鼻炎等により鼻が詰まっていると集中力・やる気の低下、だるさなどを感じるようになります。慢性的に症状が続き、うつ状態になる人もいます。
虫歯や歯周病が増える
口呼吸は唾液の分泌を阻害し、口内が渇いた状態になりやすくなります。唾液の殺菌作用や自浄作用が働きにくく口内が不衛生になりやすいため、虫歯や歯周病のリスクは高くなってしまいます。
歯並びが悪くなる
口呼吸していると前歯が突出した歯並びになりやすくなります。また、口がポカーンと開いたままになることで歯並びが整うための唇の筋肉や舌の筋肉の動きを阻害して歯並びが乱れやすくなります。
原因不明の難病も治る?! 原因は「口呼吸」が根底にあるかもしれません
福岡市にある「みらいクリニック」院長:今井一彰先生は、関節リウマチ患者の口臭が強いことに視点を置き、症状の度合いと比例することに気づかれました。加えて患者の9割以上が口呼吸をしていることにも注目し、口呼吸がかなかな改善をみない難病とも関連があるのではないかと考え、「あいうべ体操」を考案されたのです。
難病とされていた病状が治った例も
口呼吸の原因は、口周辺と舌の筋力低下が大きい要因です。先にご紹介したように、口呼吸することで直接的な不具合もありますが、その不具合が引き金になり2次的な悪影響へと波及する場合があります。これまでリウマチやアトピー、潰瘍性大腸炎など治療してもなかなか改善が見られなかったのに、口呼吸を鼻呼吸に改善しただけで治ったという事例もあります。
今井先生のクリニックでも、指導を始めてわずか数日で関節リウマチの症状が改善したという方や、ある小学校では全校で取り組んだことでインフルエンザ罹患率が大幅に下がったという例もあるのです。
あいうべ体操で口呼吸を鼻呼吸に改善しましょう!
最近では口呼吸の弊害が周知され始め、口呼吸改善グッズなども市販されています。とはいえグッズを使うよりももっと簡単で効果的な「あいうべ体操」は口呼吸から鼻呼吸に改善することで先にご紹介したさまざまな不具合の改善を促す方法としてイチオシの治療法です!
口テープを貼って寝るのは効果的?!
最近テレビCM等でも話題の「おやすみテープ」で口呼吸を強制的に阻止する方法が浸透してきています。確かに寝ている間の無意識状態で意識して鼻呼吸することが難しい場合効果が得られるかも知れませんが、日常的に口呼吸になってしまっている原因を改善しなくては根本的な解決にはなりません。口呼吸の原因が口元や舌の弱さであれば筋力アップが必要ですし、鼻が詰まっていてはテープを貼ることもできません。
口呼吸から鼻呼吸にする方法は「あいうべ体操」がオススメ
これは福岡の医師である今井一彰先生が考案したもので、いつでも・どこでも・誰にでもできるお口周りの体操です。1日に30回を目安に毎日継続することで舌の筋力がアップし、お口が自然に閉じて舌を挙上することができるようになり、自然に鼻呼吸ができるようになります。これは本来人間ができて当たり前だったことですが、最近筋力が弱い人が多く口がポカーンと開いてしまい、鼻呼吸でなく口呼吸になる傾向があるのです。
あいうべ体操の方法
- 「あー」と口を上下に大きく開きます
- 「いー」と大きく横に口角をいっぱい広げます
- 「うー」と首に筋が入るくらい唇を前に突き出します
- 「べー」と舌を突き出して限界まで下に伸ばします
声は出さなくても良いので、この動作を1つの動作をゆっくりおこないます。1~4を1セットとし、1日30セットを目安に毎日おこないましょう。1度におこなうのは疲れるため、3回位に分けておこなうのがオススメです。
「あいうべ体操」とお口の機能の関連性
考案者の今井先生も「あいうべ体操は歯科の分野でも重要」だとお考えのように、あいうべ体操は身体を健康に保つためだけではなく、お口の機能と大きく関わりを持っている体操です。次は「歯科」の分野とあいうべ体操の関連性を詳しく解説します。
あいうべ体操で得られるお口の機能向上
あいうべ体操をおこなうと舌の筋力が向上します。舌がしっかり引き上げられることで口が自然と閉じます。またお口周辺の筋肉も発達して引き締まった口元になります。
機能向上でお口にどんなメリットがある?
口がしっかりと閉じると自然な鼻呼吸ができ、口呼吸が原因で起こっていた全身へ及ぼす弊害が改善される可能性が高まります。そしてお口に関しては、舌が挙上して口唇が引き締まって歯を内と外からしっかり支えるため、歯が歯ぐきのアーチ(歯列弓)に並ぶようになります。また唾液でお口が満たされ、虫歯や歯周病予防にもつながります。
まとめ
あいうべ体操をおこない改善したという症例はたくさんあります。歯並びだけでなく虫歯や歯周病といったお口の病気。また、口内の不具合かた波及する2次的な症状としてリウマチ、アトピー、潰瘍性大腸炎なども改善されたという報告もあります。人間が生きている限りおこなう「呼吸」を鼻からするのか口からするのかの違いは、身体へ与える影響が大きく違うのです。
まずは「口呼吸から鼻呼吸」を意識してみてくださいね。

ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
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