【急患対応】お急ぎの方は048-934-9804まで!
顎の関節がコリコリ鳴ったり、顎の周囲に痛みを感じたりしたら、顎関節症の可能性があります。そんな人はまず、自分自身の生活習慣について見直してみましょう。顎の関節に過度の負担をかけるような習慣があれば、それが顎関節症の原因かもしれません。
ここでは、枕の高さが顎関節症に与える影響や、理想の枕の高さなどについて詳しく解説します。
顎関節症と枕の高さには関係があるのか?
顎関節症というと、顎の関節が変形したり、関節円板が脱臼したりするなどして発症する病気ですので、枕の高さが関係しているとは夢にも思っていない人も多いかもしれませんね。
枕の高さは、寝つきや眠り心地には影響しそうですが、顎関節症とどう結びつくのかなかなか想像しにくいかと思います。けれども、枕の高さや眠り方というのは、顎関節症と強い結びつきがあるといえます。
顎関節は周りの骨や筋肉と連携している
まず始めに、顎関節というのは独立した組織ではなく、周りの組織と一体となって機能しているということを知っておいてください。具体的には、首から腰まで続いている椎骨や頭蓋骨などとは一連となって存在しています。
そのため、顎関節以外の部位に異常な負担がかかった場合でも、顎関節のその一部がのしかかってくるといえるのです。筋肉についても同じことがいえます。
顎関節には咀嚼筋が付着していますが、この咀嚼筋も広い意味では首や鎖骨周辺の筋肉とも連携しているため、咀嚼筋だけ独立して存在しているわけではないのです。
枕の高さが及ぼす顎関節への影響
不適切な枕の高さは、以下に挙げるような理由で顎関節症の原因となります。
高い枕の悪影響
枕が高いと、頭部が斜め上方に立ち上がった状態になります。仰向けで寝ている場合、この状態だと呼吸がしづらくなるだけでなく、頸椎に大きな負担がかかることがわかるかと思います。
横向きに寝ている場合も頸椎に負担がかかることはもちろん、枕の位置によっては顎関節に直接、強い圧力がかかることが予想されますので、顎関節症の原因となり得ます。
低い枕の悪影響
枕が低いと、頭部は斜め下方に垂れ下がった状態になります。仰向けで寝ている場合、この状態だと顎が上を向くことで、頸部に強い負担がかかります。
横向きに寝ている場合は肩突っかかりとなって、頭部は布団に垂れ下がるような状態となり、これもまた頸部や肩周辺の組織に大きな負担がかかることが予想されますので、顎関節症の原因となり得ます。
顎関節症に有効な枕の高さはおおむねどのぐらい?
頭の形や首の曲線などは、人それぞれで大きく異なりますので、最適な枕の高さも各々で異なります。ですからここでは、顎関節症予防に有効な枕の高さについて、目安となるポイントをいくつか紹介していきます。
呼吸がしやすい
枕の高さでまず着目したいのが、呼吸のしやすさです。仰向けにしろ、横向きにしろ、自然な呼吸ができる状態が最適な枕の高さに不可欠です。枕が高すぎても低すぎても、呼吸は阻害されるため、呼吸がしやすい高さを模索していけば、最適な枕が見つかるかと思います。
唾が飲み込みやすい
睡眠中では、呼吸と同じくらい嚥下という動作が重要となってきます。私たちは眠っている最中に、何度も唾を飲み込む嚥下動作を行います。これが自然にできることも、最適な枕の高さの条件に当てはまります。
横向きに寝た時に鼻筋が床と平行になっている
最適な枕の高さを探す上でわかりやすい指標となるのが、横に眠った時の状態です。床と鼻筋のラインが平行になっていれば、適度な高さに設定されていることになります。
顎関節症と枕についてNGなことは?
顎関節症を患っている人や予防したい人にとって、枕を使わないことはNGであるといえます。枕を使わないと、どうしても首や顎などに大きな負担がかかりますし、そもそも質の高い睡眠を得ることが困難となりますので注意しましょう。
まとめ
このように、顎関節症を改善する上で、枕の高さを調節することは非常に重要であるといえます。ただ、その高さは人それぞれで変わってきますので、試行錯誤しながら自分にとって最適な枕の高さを見つけてみてください。

ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前

